メトホルミンはPCOSに良いか？

メトホルミンは、糖尿病治療薬として知られていますが、多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）などの排卵障害を抱える方の妊活にも使われることがあります。PCOSはインスリン抵抗性が関与しており、これがホルモンのバランスを乱し、排卵を抑制する原因となることがあります。メトホルミンはインスリン感受性を改善し、ホルモンバランスを整えることで排卵の改善が期待できます。

メトホルミンの妊活への影響には、以下の点が挙げられます。

1.排卵の促進

メトホルミンを使用することで、インスリン抵抗性が改善し、エストロゲンやプロゲステロンのバランスが整うため、排卵が促進されることがあります。

2.体重管理の補助

メトホルミンは食欲を抑える効果もあり、体重管理が必要な方の妊活サポートに役立つ場合があります。適切な体重管理はホルモンバランスの維持や排卵の正常化にも関わるため、妊娠しやすい体づくりに貢献する可能性があります。

3.流産率の低下

一部の研究では、PCOSの方がメトホルミンを使用すると流産率が低下するという報告もありますが、まだ確立された結果ではないため、医師と相談のうえ使用を検討することが重要です。

なお、メトホルミンを服用する際は副作用（胃腸障害や低血糖など）があるため、自己判断での使用は避け、医師の指導を受けることが大切です。